人こそ美味 part2
顔を上げると優しい目をした雅と目が合った。
「な、なに……?」
怒ったり泣いたりする場面で笑っている雅に、少し不安になった。
「純って襲われる側だったんだって。意外とMなのね」
意地悪く笑う雅が悪魔に見える。
「おまっ!それは無い!断じて無い!あれは事故だっ!!俺は無実だァーっ!!」
立ち上がり一気に言い、ゼェゼェと酸素を取り込む。
そんな俺を見て声を出して笑う雅。
「そんなムキにならなくていいよ、Mなの分かったからァ」
腹を抱えて笑い出す。
「ちっがーう!!俺はSだ!根っからのドSだぁー!」
「あーら。それじゃぁそのSってのを証明して下さる?」
「上等だァ!ベッド行くぞ!」
勢いのまま俺達はベッドを共にする事になりました。