人こそ美味 part2
俺の寿命
朝早く玄関のチャイムが鳴った。
雅はそのチャイムが鳴る前にベッドを出て何処かへ行ってしまった。
ヒールがあったので家の何処かに居るのだろう。
「ったく、こんな朝早くに誰だよ…」
文句を垂れながら適当に着替えて玄関に向かう。
玄関の覗き窓から訪問者を窺う。
青い制服を来た二人の男。
「警察!?」
『おはようございます、目黒さん』
思わず上げた声が聞こえてしまったらしい。
仕方なく玄関を開ける。
「あ、私は有田と申します」
「僕は関川です」
二人の男は警察手帳を見せた。
「はぁ、どうも」
「今日は事件の調査で伺わせていただきました」
有田と名乗るしゃくれた男が手帳の中から一枚の写真を取り出した。
「この女性をご存知ですよね?」