人こそ美味 part2
「それは彼女のです」
「森川秋菜以外の…と言う事ですか?」
「はい?」
関川の言葉に声が裏返ってしまった。
「貴方は森川秋菜と交際をしていましたよね?」
「数日で別れました。俺は今の彼女が本命だったので」
「本命がいるのに何故交際をしたんですか?」
「その質問は調査と関係あるんですか?」
「失礼しました。確かに今の段階では不必要でした」
「すみませんでした」
関川と有田が頭を下げた。
その後、あれこれ質問に答えると満足したのか、二人の刑事は帰って行った。
ぐっと俺の寿命が縮まった気がする。
また来そうな雰囲気だったが、この日以来警察が来ることは無かった。