人こそ美味 part2
《エピローグ》
あれから2年という月日が流れたが、雅の願望を完全に消すことは出来ていない。
そろそろ焦りだす俺。
だが、少しずつだが変わってきている。
…あと1年。
その間に願望を抹消しなければ、俺は雅を食べなくてはならない。
正直、雅の願望がここまで心に根を張っているなんて思わなかった。
甘く考えていた様だ。
俺の気持ちの方が変わってしまわないか心配になる。
…でも、まだ1年ある。
雅の心に深く根を張った願望を消滅させ、生きる希望を花咲かせてみせる。
雅と共に明日を生きる為に。