人こそ美味 part2
「なぁ…」
「………」
「由梨、お前死体相手に一人でヤってたのか?」
「………」
蒼井は目も合わせないで黙ったままだ。
まぁ、それが答えで、今地下室には死体があるってことか。
「なんで?もう死体は相手にしないって」
「寂しかった。…純君に、会えなくて。体が疼くの、どうしようもなくて…」
「電話くれれば…直ぐに来たのに」
永原を好いていても、その気持ちは嘘じゃない。
蒼井とはビジネスパートナーであり、セックスフレンドである。
セックスできる相手はお互いにお互いしか居ない。
だから月に1回のペースで会う、ということは月に1回しかセックスできないということ。
俺も男だ、溜まってしまう。
「生きてる奴に欲情するなら未だしも、死体に欲情するなんて…生きてる奴とのセックスを体に刻み付けてやる!」
「えっ!?…あ、ん、やん」
一ヶ月我慢したんだ、俺は。
今夜はたっぷりヤってやる。
「由梨…覚悟しとけよ?」