人こそ美味 part2
永原は蒼井の存在を知らない。
だから持って来る可能性は無いとは断言できないのだ。
「何してるの?小さくて結構可愛い顔してるよ?」
小さい…この中に入っているのは蒼井なのか?
意を決してトランクをゆっくりと開ける。
「こいつ…」
「どうしたの?…可愛くなかった?」
俺の予感は完全には当たらなかった。
かすった程度…と言うべきか。
中で眠っていたのは黒子愛美だった。
「こいつ俺の客」
「えっ!?」
「あ…ごめん。知らなかったから…その……」
「大丈夫。ナンバー1になる俺には沢山客は居る。一人減ったところで、どおってことない」
時期が早まっただけで、最初から喰う予定だったんだ。