人こそ美味 part2
顔見知りなだけで、少し首に手を当てるのを躊躇した。
だが次の瞬間には、そんなつまらない考え捨てた。
首を掴んだ両手に、一度深呼吸してから一気に力を入れた。
その瞬間黒子愛美は目を覚まし、カエルの様な呻き声を漏らした。
「…ぐえっ」
黒子愛美には光が見えない。
今の黒子愛美の体を支配する恐怖は凄まじいものに違いない。
何も見えない上に、首を絞められ殺されかけているのだから。
黒子愛美は自由を封じられている体を身悶え、自由な両足をバタつかせる。
だが、さっきまで泥酔していた黒子愛美の抵抗はあまりにも非力だった。
「…ぅぐっ…ぐぇっ…んぐぐ」
俺の両手に骨の筋が浮き出る程の力を与え続ける。
徐々に力を強くし、手の中で喉の骨が砕けるのがわかった。
俺の下で痙攣をすると、ピタリとその体は動かなくなった。
これで黒子愛美は“肉”という食料の塊になった。
この“黒子愛美の肉”の味を想像して、口の中に唾液が溢れた。