青春しようぜッ!!

真実

★翔也Side★

夏休みも終わったある日の放課後。
俺はついに我慢の限界だった。

「翔君♪　帰ろ～」

いつものように優加が駆け寄って来る。
ガラッ

「裕太～、菜々連れて来たから帰るよ〜」

明理が菜々と一緒に裕太を迎えに来た。
菜々と目と目が合った。
すぐ反らされたけど俺は絶対逸らさなかった。
　

「オッケー！　じゃ帰ろ〜ぜ♪　じゃな翔也」

俺は無言で裕太に手を振った。
３人が帰った後、優加に話をした。
もう終わりにしたかった。


「帰る前に話があるんだけど」


優加は机にカバンをドサッと置いて顔色を変えた。

「何？」

急に表情を変え、眉間にシワを寄せ、椅子に足を組んで座った。

「もうお前とはやっていけない　俺はずっと菜々が好きなんだ　あいつしか見てない　だから別れてほしい」

「ふ、ふざけんなよ！　いまさら何言ってんだよ！？　私がどれだけあんたの家に行って媚びったと思ってんだよ！」


ついに正体を現した。
俺は気づいていた。
こいつが猫かぶりでいい子を演じていて本当は元ギャルだって事を。