青春しようぜッ!!
「いい加減分かれよ! 俺はお前なんか何とも思ってねんだよ! 今日は一人で帰る じゃな」


カバンを持って教室を出た。
あいつなんて最初からなんとも思ってない。
ただのクラスメイト。
そう思いながら靴を履き換えた。
校舎を出ると校門に菜々達がいた。


明理と裕太は2人で帰って行った。
よく見ると菜々の隣には男がいた。
菜々の家の前で見た男だった。


俺は思った。
菜々はもう俺の彼女じゃない。
あいつの彼女なんだって。

2人が一緒に帰る所は見たくなかった。


「裏門から帰るか」


体の方向を変え、家とは真反対の裏門から帰ることにした。


< 110 / 211 >

この作品をシェア

pagetop