青春しようぜッ!!
裏門から帰ることにした俺は１人俯きながら歩いていた。
家に着くと菜々と彼氏が２人で歩いているのが見えた。

見るのは苦しかった。
あれが俺だったらってずっと思った。

次の日。


「ちょっと話があるんだけど」

休み時間に突然話し掛けてくる優加。
仕方なく廊下で話をすることにした。

「言ったはずだ　俺とお前は別れた」

俺は嫌々ながら優加の顔も見ずに言う。

「もういいわよ　あんたに何しても振り向いてくれないなら無駄だから　それに好きな人が出来たから別れる手間が省けたわ」


優加は腕を組んで立ち去って行った。

ったく、やっと解放された。と言いたいとこだけどまだ終わったわけじゃない。

これから菜々とどうしていくかだな･･･。
席に着いて考え込んでいると裕太が来た。


「佐々木と何話してたんだ？」

「もう別れたって話　あいつ好きな奴できたんだってさ　女ってめんどくせーな」

「めんどくせーのは佐々木だからだろ　俺は明理のこと面倒って思ったことないぜ？」

そういうことか。
面倒臭いのは佐々木だからか。
確かに良く考えてみれば菜々を面倒臭いなんて思ったこと一回もないな。


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