青春しようぜッ!!
「で、どうすんだ?」

「何がだよ」

「菜々のことに決まってんだろ 菜々、彼氏のことマジで好きみたいだし」

このまま黙って遠野に菜々を独占させてたまるか。


それから俺は毎日部屋で考え事ばかりして夜も眠れず食欲も無くなっていた。


「お兄ちゃん、ご飯食べないの? 早くしないとお母さんに叱られるよ」

部屋のノックもせずにズカズカと俺の部屋に入る愛海。


「わかった 今行くから下りてろ」

「いい加減その寂しい面やめてくんない? マジウザい」

ボサッと呟き大きな音でドアを閉められた。
大きな世話だっつーの。


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