青春しようぜッ!!
「本当にキスしても知らないからな!!」


俺は必死になっていた。
この先にとんでもないことがあることも知らずに。

「バーカ 何回言っても無駄だっつーの! 菜々帰るぞ」


「う、うんっ!! どうやっても川島クンは好きにならないよ ごめんなさい!」


ごめんなさいかよ・・・。
もう望みがないのは十分わかっていた。
だが、ここで引き下がれば俺のプライドが許せない。
だから当日になってあんなことをしてしまった。
橋本に好かれたいなんてもうひとつも考えていなかった。


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