青春しようぜッ!!

春の訪れ

しばらくして慌てて玄関から翔也が出て来た。

「ごめんな! 母さんがうるさくてさ支度に長引いた」

「ううん 大丈夫だよ♪ 早く行かないと電車乗り遅れちゃうよ!」

「あぁ、行くかっ」

私と翔也はバスに乗り、駅から電車で旅行先へと向かった。

その途中、電車の中で翔也がこんなことを言ってきた。

「菜々、これからもずっと一緒だからな 他の男なんか見んじゃねーぞ」


外の景色を見ながらふいに言う翔也に胸が熱くなった。

「うん、ずっと一緒だよ」

いつのまにか私の手は翔也の手と繋ぎ合っていた。
気付かないくらいお互いの手が重なっていることが私はすごく嬉しかった。


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