青春しようぜッ!!
次の日、私達は有名な遊園地に行くことにした。

「これおもしろそうじゃん。乗ろうぜ」

翔也が指差す方向を見てみるとそこには大きなジェットコースター。
乗っている人たちの悲鳴が聞こえる。


「絶叫マシーンは駄目なんだよー!」

「つべこべ言わず行こうぜ!」

翔也は珍しく楽しそうな声色で私を引っ張るように乗り場へと向かった。

もうホントにこういうの駄目なのにぃ!
どうなっても知らないからっ!!


安全バーを下ろし、ベルトをしっかりと締め、車体が動き出した。

心臓の音と共にレールの音が重なる。

頂上付近で意識がもうろうとする私。
不安になり翔也の手を握ってしまった。


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