青春しようぜッ!!
次の日。
いつものように翔也と学校へ行く途中、信号待ちの私達に誰かが呼んでいる。

「菜々ぁ〜おはようっ♪」

「さっ、佐々木さん!?」

「もう佐々木さんなんて固いよ! 優加って呼んでっ」

昨日のあれで仲良くなったと翔也に認知させるためだろう。
“菜々”と私のことを呼び、親友になりきっている優加がいた。


「いつのまに仲良くなったんだお前ら?」

翔也が嬉しそうに言った。
仲良くなんてひとつもしてない。
勝手に優加がなりきっているだけ。
バレバレだし・・・。


< 55 / 211 >

この作品をシェア

pagetop