青春しようぜッ!!
「菜々、大丈夫? あんなの気にしちゃ駄目だよ!」

「ありがとう 大丈夫だよ よしっまた午後からいっぱい泳ごうッ!」


今のは忘れよう。
また新しい出会いをすればいいんだから!

何分か泳いだ後、明理と一緒に海から上がると私は人とぶつかり、尻餅をついてしまった。


「大丈夫? ごめんねケガない?」


それは私と同い年くらいの男の子だった。


「だっ、大丈夫です! こっちからぶつかってしまったんで! ごめんなさい」


またいつものアガリ症で声が裏返った。


「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ もしかして同い年くらいかな?」

「高校2年生です」

「じゃあ同じだ 俺は横田高校2年の遠野和志(トオノカズシ)よろしく 名前は?」


明理の顔を伺う。
明理は小さく頷いた。


「神山高校2年の橋本菜々です」

「同じ2年で菜々の親友の村田明理ですっ♪」


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