青春しようぜッ!!
★翔也Side★

菜々と別れてから俺は変わった。
優加と付き合い始めて最初は菜々のことを忘れようとした。

でも無理だった。
菜々以外に好きになる奴なんてどこにもいないから。


「ねぇ、翔くん聞いてる?」

俺の部屋のベッドで座りながら話し掛けてくる優加。


「なんだよ 早く帰れよ」

「翔くんひどいよ〜! せっかくの夏休みなんだから一緒にいたっていいじゃない!」

「別にお前といたいわけじゃないしどうしてそこまで俺に構うんだよ」


ベッドで寝ている俺に優加の顔が目の前に来た。


「翔くんが好きに決まってんじゃん 文句でもある?」


こいつマジ怖ぇ・・・。
俺に睨み付けて言った優加の顔はこの世のものとは思えなかった。


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