青春しようぜッ!!
バス停まで送った後、 菜々の家からあの男が出てきた。


「あっ、菜々の元彼さんですよね? 俺、菜々の彼氏の遠野和志です」


さっき俺のことでも見たのだろう。
気さくに挨拶してきた。


「どーも、よろしく」

「別によろしくする気なんて全然ないけど」

「は!?」


遠野は俺の前を横切ってこう言った。


「これ以上菜々に近づくな裏切り者」


こいつ、菜々のことマジで好きなんだとすぐにわかった。


「俺が菜々を守る」

「そこまで言うなんていい度胸だな 勝手にすれば」


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