青春しようぜッ!!
「菜々を捨てた君に言われたくない!」

俺が菜々を捨てた?
こいつ何か勘違いしてるな。

「違う 捨てたのは菜々のほうだ」

遠野は“えっ!?”と声を出して不思議な顔でいた。

「俺が捨てられたんだよ 勘違いすんな じゃな」

菜々の事はもう忘れたんだ。

玄関で俺はため息を着くと愛海がどこかから帰って来た。

「お兄ちゃん何ため息なんかついてるの? 菜々さんとなんかあった?」

愛海はまだ俺が菜々と付き合ってると思っている。

「菜々とは別れた 今は違う奴と付き合ってる」

意外にも愛海は平常心でいた。
それに結構冷めていたし。
夏休みに入ってから愛海は変わった。
髪の毛は金髪で耳にピアスを付け、化粧は濃くなっていた。

「ふーん、まあいいけど 今度は振られないようにね」

「お前いい加減その格好どうにかしろよ」

「お兄ちゃんに関係ないでしょ ウザイ」

2階にそそくさと愛海は上がっていった。


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