青春しようぜッ!!

★菜々Side★

夏休みが明けた。

学校が始まるということはまた避けながら生活しなきゃならないってこと。
重い心で学校に行くと明理が楽しそうな表情で待っていた。

「菜々おはよ〜♪　和志君とはどう？」

明理には和志と付き合ってることを伝えていた。
心配掛けたくなかったから。

「楽しくやってるよ♪　明理は？」

「そりゃあもうラブラブ♪」

明理と裕太は順調みたいで安心した。

放課後は１人で帰ろうかな。
明理と裕太は毎日一緒に帰ってるから邪魔したくないし･･･。

「菜々帰るよ〜！」

明理は一緒に帰ろうと誘って来た。

「裕太は？　邪魔にならない？」

「逆だよっ！　いてくれたほうが帰りやすいの！」

明理は私の手を引いて４組へ向かった。

「裕太帰ろ〜♪　菜々連れて来たから！」

「オッケー！　じゃ帰ろ〜ぜ♪　じゃな翔也！」

裕太は翔也に手を振ってた。
私はとっさに目を逸らしてしまった。