一瞬だけ愛してた
私とよしくんには共通の趣味があった。
2人ともディズニーが大好きだった。
私は彼氏と2人でディズニーデートするのが夢だった。
しかし、デートでは実際にインパすることはなくイクスピアリでのお買い物だけだった。
イクスピアリでのお買い物では私が見て、これかわいいって手に取るたび彼はその物を買いものかごへと次々に入れた。
もちろん、私は彼の金銭感覚にはついていけずに断って戸惑っていたが途中から私の感覚も鈍っていった。
ほしいものが、かわいいものがお金も減らないのに手に入る。
ほんとに不思議な感覚だった。
でも、買ってもらって、ご飯もごちそうしてもらって家に帰ってみると、買ってもらった物たちと罪悪感だけが私に残った。
もぅあんまりよしくんのことは考えなくなっていった。