【番外編】夜色オオカミ~愛しき君へ~
「許さぁーーんーーー!!!」
「……!!?」
周り全てが振り返る雄叫びとバタバタとローファーを響かせて、ビョン!とあたしの首に細い腕が巻き付いた。
「…昨日はよくもよくも合コンドタキャンしてくれたわねぇぇえ!?」
「の…っ、希空(ノア)!?」
それは恐ろしく目を吊り上げて怒る親友、楠木 希空(クスノキノア)で…
あたしは冷や汗をかきつつ希空の迫力に思わず後ずさった。