【番外編】夜色オオカミ~愛しき君へ~









あの土砂降りの日



雷鳴轟く暗い暗い小さな部屋で…14歳の君は言った。














『……いっそ…あたしを……殺して……』















むせかえる鉄錆びの匂いと甘い花の香を放ちながら…横たわる彼女は弱々しい声で18の私に。










それが



彼女から私に、初めて紡がれた…言葉だった。









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