【番外編】夜色オオカミ~愛しき君へ~




言葉に詰まるあたしに希空がずいと迫る。



「親友に言えないことなわけ?」



「それは…っ」



いっそのことありのまま話してしまう?



希空なら瞳を好奇心に輝かせて聞いてくれるとも思う。



何せ小学生の時からの付き合いだ。



あたしのことをよく知っているし、あたしも誰よりも希空を信用してる。



「紫衣?」



「……っ」









――――でも…










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