【番外編】夜色オオカミ~愛しき君へ~
人狼としての本能が…他はけして目にいれることなく花嫁だけをひたすらに慈しむ。
深く熱く一途な…時に狂ったこの愛を…やがて花嫁は受け入れる。
それは花嫁の中にある人狼の魂がなせる本能なのだろうか…
そうしていつしか花嫁は…自ら檻を選ぶのだ。
陽世。
おまえが思っているほど…僕はただの“いい人”では…ないのだよ。
おまえをこの両腕と言う檻の中から逃さぬ為に、僕はきっとなんでもする。
人狼の檻の中は思いの外居心地がいいだろう…?