Give Me Smile―新撰組と氷姫―
その答に、大きくため息を吐く。
それでも沖田さんは、まだニコニコと笑っている。
「…馬鹿じゃないの?」
「じゃあ、決まりですね!早速、屯所に向いましょう」
「だから、放っておいて下さい」
「さ、行きますよー!」
「沖、田さん…っ…!」
グイグイッと、容赦なくあたしを引っ張る。
だけど、ドレスのせいで上手く歩けない。
だからかはわからないけど、沖田さんは、あたしの歩くスピードに合わせてくれた。
目指す場所は、もうわかっている。
新撰組へ。