Give Me Smile―新撰組と氷姫―
新撰組
夜が明けて、日が昇る。
あたしは、沖田さんに引っ張られながら、屯所に着いた。
屯所に着いたら、すぐに話をするのだろうか、と思っていたら、日が昇ってかららしい。
それまでは、沖田さんの部屋で時間を潰していた。
「ここが私の部屋です。どうぞ、中へ入って下さい」
「………」
ゆっくりと中へ入る。
そこには、特に何もなく、刀やタンス…など、必要最低限の物しかなかった。
…殺風景な部屋だけど、なんだか安心する。
部屋の端のほうに座ると、沖田さんもあたしの隣に座った。