Give Me Smile―新撰組と氷姫―





(…変なメール。期待して損した)


携帯を静かに閉じると、懐に隠し、横になった。


江戸時代に送られてきた、変なメール。

あたしが何故この時代に来たのか、ヒントを得られると思ったのに…。


(……ほんと、がっかり)



ふぅ、と軽くため息を吐き、布団をかぶって目を瞑っていると静かに障子の開く音がした。


きっと、沖田さんも縁側から戻ってきたのだろう。

布団の擦れる音が聞こえたから、沖田さんも眠るつもりなんだわ。


もう、寝よう。

明日も、仕事はある。今日の分を取り返さなきゃ。


沖田さんに背を向けるように横を向き、あたしは眠りについた。





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