Give Me Smile―新撰組と氷姫―
「まず、こいつをどこの部屋にする?」
「…確かに、最近隊士の数が増えてきて、部屋が余ってないんですよねー…」
「さすがに、隊士達と一緒の部屋はまずいな」
皆、うーん…と悩んでいる。
沖田さんは考える気がないのか、屯所の庭の景色を眺めている。
「……もう、総司の部屋でよくねぇか?昨日は一日中一緒だったんだろ?」
ギクリ、と自然に背筋が強張る。
なんで、土方さんはこんなにも鋭いのだろう。
まるで、なんでも見透かされているみたいで嫌だ。