Give Me Smile―新撰組と氷姫―





トコトコと、歩く度に身体が揺れる。


まるで、乗馬に乗ったみたいな感覚で、気持ちいい。


沖田さんの背中って、とても暖かく、陽だまりのような香りがする。



「千春さん、良かったですね。土方さんからの───」



あぁ、駄目。


昨日、走り過ぎたせいか、とても眠たい。



「──…それで─」



眠ったら駄目なのに、瞼が自然に閉じていく。


沖田さん、すいません。



そう思った途端、あたしの意識は薄れていった。














< 30 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop