Give Me Smile―新撰組と氷姫―
皆困惑しているみたいで、あたしの話の続きを待ってるみたいだ。
「……あたしは、約150年後の江戸…つまり、東京出身の純日本人です」
「…つまり、未来から来た、と?」
「……仰る通りです。…タイムトラベル…時空移動し、この時代へやって来たみたいです」
土方さんは、眉間に皺を寄せ、沖田さんは口をポカーンと開け、斎藤さんは微動だにせず、石みたいだ。
こいつ、嘘ついてるだろ。的な視線がすごく感じる。
「……みたい、とはどういうことだ?」
「…分かりません。…気が付いたら、沖田さんの横で目覚めました」
土方さんが沖田さんに目配せしている。
それに沖田さんはコクリと頷いて肯定を示している。
「……この時代でやって来た時は、ちょうどあたしの誕生日でもあり…、結婚の日でもありました」