地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜
沈黙が続くなか最初に喋りだしたのは麻弥流だった。
「ははっ、やっぱろくな案じゃなかっただろ?」
「まったくだわ!変だと思ったのよ、あなたが歌をやるだなんてありえないもの、しかも裏方?ふざけんじゃないわよ!」
「そこまで言わなくても……って、寧々?」
寧々が俯いて肩を小刻みに震わせていた。
するとーー
バンッ
「「っ!?」」
寧々が机を叩いて立ち上がった。
「貴方たち、歌をなめんじゃないわよ…半端な気持ちでヘラヘラと口走らないで!」
「「は、はいっ…!!」」
……ハッ!?
「ご、ごめんなさい、取り乱したりして…。」
寧々は我に戻ったのか恥ずかしそうに俯いて座り直した。
一方2人はーー
こ、怖かった……
さすが大女優の娘…迫力からして違う…(=怖い!!)
2人は震えながら心の中で呟いた。