地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜
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「はい」
「ありがとう麻弥流。」
自販機で麻弥流は私にお茶を買ってきてくれた。
コクン…
冷たいお茶を一口飲むと火照っていた体が少しずつ引いていった。
「…はぁ〜」
「クスッ、落ち着いた?」
「うん、もう大丈夫…。」
「そっか」
「「…………………」」
今日は山吹祭当日、私たちは出番までまだ時間がたくさんあった。
ガヤガヤガヤガヤ……
賑やかな学校でも今の私には耳に入らなかった。
しばらく2人は黙ったまま壁に寄りかかっていると麻弥流が喋りだした。
「…なぁ」
「何?」
「奏が好きなの?」
「ブッ…!?」
私は麻弥流の一言にビックリしてしまい口にしていたお茶を吹いてしまった。