地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜
「…はぁ…はぁ…はぁ…っ!」
フラッ…
ヤバい、足に力が……!!
ギュッ
今までしたことのないキスを受けた寧々は足に力が入らずバランスを崩してしまい床に倒れる覚悟で目を閉じたーーーが!
ーーがしっ
「クスッ、可愛いやつ♪」
「……っ…奏…」
「ほら、壁に寄り掛かって座ってろ。」
「う、うん…。」
奏は寧々が倒れる寸前に抱き止めてそのまま床に座らせた。
「…なぁ、頷くだけでいいから答えて?」
私は暑さのせいなのか、奏のキスのせいなのか分からない状態で、ぼーっとしているなか黙って奏の話を聞いた。
「寧々は俺のこと好き?」
そんなこと聞かないでよ…決まってるじゃない。
“大好きよ”
コクン…
私は一度だけ小さく首を縦に振った。
奏は私の返事を聞くとおでこに優しいキスを1つ落とした。