地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜
という感じでステージに立つと、女子の黄色い声が周りから聞こえた。
まるで目の前に芸能人でも居るかのように。
審査はお客ということでほとんどの女子が俺らに入れたが、寧々が気に食わない奴らもいたらしく結果的に2位と言うわけだ。
1位は3年の男子チームに持っていかれた。
そんなこんなで現在に戻り、下校中の奏と麻弥流と寧々は3人で帰っている。寧々はまだ1人ブツブツとで呟いている。
ーートンッ
「ほら、言えよ」
「う、うん」
奏が肘で麻弥流を突ついた。
「ね、寧々、もし良かったら今夜俺の家に来ないか?」
「え?」
あ、反応した。
「紹介したい人がいるんだけど、ダメかな?」
麻弥流がちょっと不安気に聞いた。
「え、それって……」
チラッ…
寧々は奏を横目で盗み見た。