地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜
♪〜♪〜♪〜♪〜…
「ん?」
静かな部屋に奏の着メロが流れた。
読書をしていた奏は静かに立ち上がり携帯を手に取った。
パチン
「麻弥流?」
内容を確認するとそこには
From 麻弥流
sud ヤッホー♪
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お取込み中だったらごめんね〜♪
そろそろ彼女が来る頃なのでこっちに来てね〜(^ー^)
__________END__________
「りょーかい」
パチン
携帯を閉じて寧々を起こしに向かった。
「寧々、起きろそろそろ行くぞ。」
「ん〜〜あと少しだけ……」
ったく、ガキかおまえは!
ニヤッ…
「起きないとキスするぞ?」
奏が寧々の耳元で囁いた。
ピクッ
ーーガバッ!
「お、起きた♪」
「なっ、何が“起きた♪”よ!もっとマシなやり方はないわけ!?」
「やったよ、一応。」
「じゃあどうして…」
「だって“あと少しだけ”ってグズるから」
「グ、グズ!?……も、もういい!早く麻弥流の家に行こう!」
「クスッ、赤くなっちゃって可愛いやつ♪」
グイッ
「きゃっ!」
「襲われたいの?」
奏が寧々の腕を引っ張り自分の腕の中に閉じ込めた。
「ばっ、バカじゃないの!」
そう言って寧々は顔を赤くしながら小走りで先に俺の家を出てった。