地味男はイケメン男子!?〜小悪魔彼氏にご用心!〜


「い、いいよ悪いし…。」

「はぁ、鈍感」

「なっ…!」

スッ…

え?

奏が手を差し出した。

「手が繋げないから…。」

ドキン

「じ、じゃあお願いします。」

「上出来♪」

「っ……」

そうやっていつも私はペースを狂わされる。元からカッコいいのは分かるけど今の奏はもっとカッコいいと思うのは私だけかな?

奏、私はあなたに会うたび好きになってく気がするの。

私の気持ちに気づいてる?

毎日キスをするたびドキドキしておかしくなりそう。

抱きしめられると蜜柑系の甘酸っぱい香りと温もりがして幸せな気分になるの。

ねえ、奏も私のこと、どのくらい好きなの?

「なんだよジッと見て。何か付いてるか?」

「奏…。」

「っ!?」

ヤバい…なんか今凄く可愛く見えた!!

いや、元から可愛いのは知ってるけどなんか今凄く可愛いと思ったのは気のせいか?

ヤバい…俺本当に寧々にベタ惚れなんだな。



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