365日+1日、飾らない言葉をさがして。< 短編集 >
5、雨音を聞きながら。
雨音を聞きながら、
大好きな男性と大親友の背中を見送っていた。


恋愛にまったく関心がなかった、瑠香…。
一方的に告白されて付き合いがはじまって…
一方的に終わりを告げられた…
あっという間に終わった恋?
なんか違うように思うけど…
元カレ?
のことを、かなり引きずっていた。


でも、最近明るくなってきた。

< 私、恋してます。 >

オーラがめちゃくちゃ出ているんだもん。
心から嬉しい!!

聞きたくて聞きたくて仕方ないんだけど、
瑠香が言い出すまで、
おとなしくしてますわ。


瑠香の恋してます!!を教えてもらったら…
私の片思いの相談のってもらおう。


「 優奈…私の彼氏を紹介したいの!!」

ついにきた。
照れながら言う、瑠香を抱き締めたくなるわぁ。


「 会わせてくれるの?
もちろん、めちゃくちゃ会いたいよ。
私の瑠香を奪っていくなんて…
もう、どんな人なのか!
ちゃんと見なくっちゃね。 」

おもいっきり笑いながら、
瑠香のほっぺをつついてみた。


< 奪った… >
うん、
本気で思っているけどね。
< 12 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop