365日+1日、飾らない言葉をさがして。< 短編集 >
3、ウソも必要かもね?
大好きな彼氏が私にはいるの。
たぶん…
彼氏も私を大好きでいてくれると思う。


でもね、
2人の夜を楽しんだあと
深夜2時のメール。

その着メロに反応して彼は携帯をメール画面にしたまま眠ってしまっている。


< 彼氏の携帯に幸せはない!! >


雑誌で書いてあったけど…

[ 稜、愛してる。
明日楽しみにしてるね。 ]

私と稜が付き合いだして一年。

なんとなく…
なんとなくだけど…
他に誰かがいるようなきがしてた。


稜の寝言に出てくる、

< あい。 >


きっと好きなんだろうなぁと。


明日、私は稜に別れを告げることを決心した。



大好きな稜に作る最後の朝食。
めちゃくちゃ簡単すぎるけど…
いっぱい愛情をこめて…
稜の大好きなホットミルク!
ちょっと子供ぽいけど好きだったなぁ。


「 稜…
私たち終わりにしようか? 」


笑顔をいっぱい作って口にしてみた。


「 なんで?
どうして?
俺、希羽(きわ)が好きなんだよ。 」


イスから立ち上がり稜は強い口調で私に伝える


「 稜…
私のこと好きなんだね。
でも、大好きじゃないよね? 」


稜は無意識にうなづいてしまったことに自分で驚いている。


「 だよね。
私も他に大好きな人いるから…ねっ? 」


稜…
あなたが大好きな女性のところへいかれるように…


大好きな男性…

恋には、ウソが必要かもね?


ねっ?





end
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