365日+1日、飾らない言葉をさがして。< 短編集 >
「 ねぇ、和彦
いつから私を好きになってくれたの? 」


「 今さら聞いちゃうの? 」


繋いでいる手に力がこもっていた。


「 和彦
私はきっとね
生まれた時からだと思っているよ。 」


和彦は満面の微笑みを私にくれてから、


「 実咲 ( みさき )…
こんなに大切な女の子との思い出忘れないよね? 」


和彦は
あの時と同じようにキスをした。
ちょっと照れている和彦が、
すごく愛しかった。


「 和彦…
私、最初で最後の恋が和彦で良かった。 」


泣きそうになっている私を心配そうな顔してのぞきこむ、
私は繋いでいた手をお腹にあてて


「 和彦…私…
神様からのプレゼントもらったの。
新しい生命…
ここに授かったんだ…。 」





end
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