365日+1日、飾らない言葉をさがして。< 短編集 >
ピンポーン!!


「 利哉、お疲れ様でした。 」


ドアを開けた時に
利哉の姿はなく…
あれ?
大きなクマさんのぬいぐるみが


「 芽久たん、はじめまして。
ボク、トシくんです。 」

「 かわいい!
トシくんを抱っこしていいですか? 」


トシくんを間にして
私を抱きしめてくれる利哉がいた。


「 一人の夜が寂しくないように、
トシくん連れてきました。 」


もうこんな大きなクマさん抱えてきたのを
想像するとおかしくって。
笑ってしまったんだよね。

利哉をみたら
真剣な顔をして私を見つめていた。
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