365日+1日、飾らない言葉をさがして。< 短編集 >
23、流星群みぃつけた!
「 新年は初日の出みたいなぁ。 」


私の一言で二人して早起きしたのに…
こんな寒い海まできたのに…


「 雲さんが太陽さんを隠しちゃってさぁ、
みんなに見せたくなかったのかな? 」


空の上に向かって
フテくされて
つぶやいている私に


「 お正月だから日の出も臨時休業してるんだよ。 」


宏貴( ひろき ) の一言にフテくされていた私も笑ってしまった。


それが1日のこと。


今日4日
朝?夜?
午前2時に起こされて


「 1日太陽が見れなかったでしょ?
だから星を見たいなぁと思ってね。
2人で行こう! 」


宏貴のなんだか高いテンションに比べて
私は睡魔と戦いながら車に乗りこんだ。

睡魔に負けて私は寝てしまった。

車が停まったので、
気がついたが…

ここはどこだかわからないけど…
小高い山の上?にいた。


「 美々( みみ )
1月は、しぶんぎ流星群! 」


という宏貴の言葉をはじめて聞いた私は
納得いかない顔したまま車の中から夜空を見ていた。

新しい一年…
宏貴との関係も
どうなっていくのかな?
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