渋谷33番
「たしかになぁ。所持は所持やから、起訴はされるかもしれへんなぁ」
それが和美の結論だった。
「起訴された場合は、やはり有罪になるのでしょうか?」
和美は腕を組んで首をかしげて考え込むと、
「覚せい剤所持っていうのはな、所持しただけなら初犯はたいてい執行猶予がつく。執行猶予って分かる?」
と雪乃を見た。
「執行猶予は、その期間に犯罪を犯さなければ大丈夫っていうんでしたっけ?」
「つまり、はたから見ると無罪や。刑務所には行かへんから普通に生活できるんや。ただし、犯罪を犯した場合は今回の猶予された罪が上乗せされるけどな。今のうちがそうや。・・・ただ、雪ちゃんの今回の件については実刑もありえるかもしれへん」
「え?初犯なのにですか?」
驚いたように目を開いた。
それが和美の結論だった。
「起訴された場合は、やはり有罪になるのでしょうか?」
和美は腕を組んで首をかしげて考え込むと、
「覚せい剤所持っていうのはな、所持しただけなら初犯はたいてい執行猶予がつく。執行猶予って分かる?」
と雪乃を見た。
「執行猶予は、その期間に犯罪を犯さなければ大丈夫っていうんでしたっけ?」
「つまり、はたから見ると無罪や。刑務所には行かへんから普通に生活できるんや。ただし、犯罪を犯した場合は今回の猶予された罪が上乗せされるけどな。今のうちがそうや。・・・ただ、雪ちゃんの今回の件については実刑もありえるかもしれへん」
「え?初犯なのにですか?」
驚いたように目を開いた。