渋谷33番
「それじゃあ」
ようやくパソコンのモニターから目を離すと、女刑事は言った。
もったいぶった間をおいて続ける。
「これから取り調べをはじめるから」
「はい」
「まずは権利を読み上げます。あなたには黙秘権があります。ここで・・・」
「あ!」
「・・・は?」
いぶかしげそうに女刑事は片眉を上げて言った。
「そのセリフ、よく海外ドラマでも言ってますよね。日本でも言うんですねぇ」
「・・・だから?」
「・・・すみません」
軽くため息をつくと女刑事は、姿勢を正して続ける。
「続けるわよ。ここで話すことは裁判などにおいてあなたにとって不利益になりえます。話したいことは話してもかまいませんが、それは強制によるものではありません。・・・分かった?」
雪乃は申し訳なさそうに首をふると、
「まったく分かりません」
と身を小さくして言った。
ようやくパソコンのモニターから目を離すと、女刑事は言った。
もったいぶった間をおいて続ける。
「これから取り調べをはじめるから」
「はい」
「まずは権利を読み上げます。あなたには黙秘権があります。ここで・・・」
「あ!」
「・・・は?」
いぶかしげそうに女刑事は片眉を上げて言った。
「そのセリフ、よく海外ドラマでも言ってますよね。日本でも言うんですねぇ」
「・・・だから?」
「・・・すみません」
軽くため息をつくと女刑事は、姿勢を正して続ける。
「続けるわよ。ここで話すことは裁判などにおいてあなたにとって不利益になりえます。話したいことは話してもかまいませんが、それは強制によるものではありません。・・・分かった?」
雪乃は申し訳なさそうに首をふると、
「まったく分かりません」
と身を小さくして言った。