渋谷33番
『ここでどんな手を使ったかは書かない

とにかく卑怯なやり方だったかもしれない

おそらく今ごろ、山本は警察に捕まっているかも

だって彼女に薬を渡したから

まさか私が販売してるとは思わないだろうから

きっと驚いてるでしょうね


証拠も用意したし、これで私は大丈夫なはず

・・・そう思ってた


でも、現実は違った


売人は、警察にマークされそうな私に、

2度と薬を売ってはくれなくなった 

これがどれほどのつらさか、きっと遥子には分からないでしょう 』



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