渋谷33番
「松下野々香の行方は・・・」
突然話し出した植園だったが、すぐに黙ると、ポケットから煙草を取り出した。
火をつけるのかと思いきや、植園は、
「あ、煙草嫌いだったわね。ごめんなさい」
と言い、それを再びポケットに収めた。
雪乃の目が大きく見開かれた。
いったい、どうしたというのだ・・・。
「松下野々香の行方は未だ分かりませんが、その友人に送ったメールにより、警察は彼女を被疑者とみなすことにしました」
その内容よりも、植園の話し方に驚いた雪乃は、
「彼女を被疑者・・・?」
と、幾分遅れて繰り返した。
「つまり、松下野々香が犯人だとみなす、って意味だよ」
吉沢が後ろから説明をした。
「え!?」
「そう。警察はあなたを無罪だとみなします」
「無罪・・・?」
雪乃はただ、オウムのように繰り返すしかできない。
突然話し出した植園だったが、すぐに黙ると、ポケットから煙草を取り出した。
火をつけるのかと思いきや、植園は、
「あ、煙草嫌いだったわね。ごめんなさい」
と言い、それを再びポケットに収めた。
雪乃の目が大きく見開かれた。
いったい、どうしたというのだ・・・。
「松下野々香の行方は未だ分かりませんが、その友人に送ったメールにより、警察は彼女を被疑者とみなすことにしました」
その内容よりも、植園の話し方に驚いた雪乃は、
「彼女を被疑者・・・?」
と、幾分遅れて繰り返した。
「つまり、松下野々香が犯人だとみなす、って意味だよ」
吉沢が後ろから説明をした。
「え!?」
「そう。警察はあなたを無罪だとみなします」
「無罪・・・?」
雪乃はただ、オウムのように繰り返すしかできない。