渋谷33番
___さて、どうしよう
とりあえず家の方に向かって歩き出したが、母親になんて説明してよいのか分からない。
トボトボ歩いていると、T字路にさしかかった。右側では道路の舗装をしているらしく『工事中』の看板がかかっている。
少し早い休憩なのだろうか、工事現場には人の姿はなかった。
___私が悪いのかな
一瞬頭に浮かんだ感情を、すぐさま首をふって否定する。
ふと見ると、工事現場の隅に小型のブルドーザーがぽつんとあった。
「おまえもひとりなの?」
まるでそれが置き去りにされたかのように見え、黄色いボディに手を置くと驚くほどの熱さにすぐに手を離した。
反対側にまわると、ドアが開きっぱなしになっていた。
ムクムクと好奇心がわきあがってくるのが分かる。
とりあえず家の方に向かって歩き出したが、母親になんて説明してよいのか分からない。
トボトボ歩いていると、T字路にさしかかった。右側では道路の舗装をしているらしく『工事中』の看板がかかっている。
少し早い休憩なのだろうか、工事現場には人の姿はなかった。
___私が悪いのかな
一瞬頭に浮かんだ感情を、すぐさま首をふって否定する。
ふと見ると、工事現場の隅に小型のブルドーザーがぽつんとあった。
「おまえもひとりなの?」
まるでそれが置き去りにされたかのように見え、黄色いボディに手を置くと驚くほどの熱さにすぐに手を離した。
反対側にまわると、ドアが開きっぱなしになっていた。
ムクムクと好奇心がわきあがってくるのが分かる。