渋谷33番
机の電話を取り上げ、登録しているアドレスからひとつを選択する。
某社の携帯特有の信号音の後、呼び出し音が鳴った。
「もしもし、植園ちゃん?」
開口一番、相手がうれしそうに言った。
「すぐ出たわね」
思わず笑みがこぼれた。
彼女は科学捜査班の寺田と言う。植園とは同期の桜であり、同じ女性ということもあって昔から仲がよい。
「ちょうど休憩してたとこ。あ、おたくの検査依頼届いたよ。あれ、前にもやった封筒じゃん」
「そうなんだけどね」
「ええと、ちょっとまって。見てみる」
そう言うとゴソゴソと封筒を開ける音がする。
「手袋してよ」
「分かってるって。へぇ、切手のDNA?前は封筒の中身だったよね。DNAが出そうなの?」
「そういうこと。寺田ちゃん、申し訳ないけど・・・」
「最優先事項、でしょ」
某社の携帯特有の信号音の後、呼び出し音が鳴った。
「もしもし、植園ちゃん?」
開口一番、相手がうれしそうに言った。
「すぐ出たわね」
思わず笑みがこぼれた。
彼女は科学捜査班の寺田と言う。植園とは同期の桜であり、同じ女性ということもあって昔から仲がよい。
「ちょうど休憩してたとこ。あ、おたくの検査依頼届いたよ。あれ、前にもやった封筒じゃん」
「そうなんだけどね」
「ええと、ちょっとまって。見てみる」
そう言うとゴソゴソと封筒を開ける音がする。
「手袋してよ」
「分かってるって。へぇ、切手のDNA?前は封筒の中身だったよね。DNAが出そうなの?」
「そういうこと。寺田ちゃん、申し訳ないけど・・・」
「最優先事項、でしょ」