流れ星を探して
第4章 亀裂
長かった梅雨も終わり、季節は太陽が燦々と輝く夏になった。
もうすぐ夏休み。
蘭とピーターは、相変わらず約束もしない関係だったが、用がない時以外はほぼ毎日会っていた。
平日は海岸通りで、わずかな時間をゆっくりと過ごした。
休日は少し街を歩いたりした。
この間は、初めて岩場で遊んだ。
前に見かけた恋人達のように、水をかけ合ったりしてふざけたり、手をつないで歩いた。
2人の距離は近づいたが、手をつなぐより先には進まなかった。
高校3年生にもなれば、初体験を済ませている人は多いだろう。
しかし蘭は、手をつなぐだけで幸せな気持ちになった。
それ以上にピーターと深くつながることが、怖いような気がした。
今この時が幸せであればあるほど、それを手放したくないという恐怖にも似た気持ちが、蘭の中で強くなっていた。
今のままでいい。
この幸せがずっと続いてほしい。
蘭はそう願った。
もうすぐ夏休み。
蘭とピーターは、相変わらず約束もしない関係だったが、用がない時以外はほぼ毎日会っていた。
平日は海岸通りで、わずかな時間をゆっくりと過ごした。
休日は少し街を歩いたりした。
この間は、初めて岩場で遊んだ。
前に見かけた恋人達のように、水をかけ合ったりしてふざけたり、手をつないで歩いた。
2人の距離は近づいたが、手をつなぐより先には進まなかった。
高校3年生にもなれば、初体験を済ませている人は多いだろう。
しかし蘭は、手をつなぐだけで幸せな気持ちになった。
それ以上にピーターと深くつながることが、怖いような気がした。
今この時が幸せであればあるほど、それを手放したくないという恐怖にも似た気持ちが、蘭の中で強くなっていた。
今のままでいい。
この幸せがずっと続いてほしい。
蘭はそう願った。