流れ星を探して
どのくらいの時間、そこに立ち尽くしていたのだろうか。

そして2人の顔が近づいて、重なった。

蘭は息をのんだ。

2人は離れない。

長い長い、キス。

蘭はまだ動くことができなかった。

見たくもないのに、目を逸らしたいのに、2人のキスに釘付けになっていた。

そしてふいに、ピーターが振り返った。

その瞬間、蘭は弾かれたように踵を返して走り出した。



< 47 / 52 >

この作品をシェア

pagetop